カカポに噛まれた日

 大陸から隔絶されていたニュージーランドには数多くの稀少生物が生息しているが、その中でも最も絶滅に近いといわれているのがカカポ。その数、わずか91羽。キウィ、タカヘなどと同じ飛べない鳥の一種だが、一般公開されているところはなく、すべての個体が厳重な保護観察下にある。

 カカポは数年に一度、リムの木が実を付ける年にのみ繁殖する。今年はその年に当たり、7羽の幼鳥が誕生した。そして、その幼鳥たちは先週まで我々の住むネルソン地区で特別飼育されていたのだ。生存率を上げるため、ある程度成長するまで人間の手で育てようという試みである。

 こんな機会は滅多にないので、その様子を撮影させてもらった。ついでに餌やりもさせてもらったら、指を噛まれた(手は消毒済み)。大きなくちばしの割にはガシガシされても痛くはなく、インコに噛まれたときの感じとそっくり。実はカカポの祖先は100万年ほど前にニュージーランドに迷い込んできた小さなセキセイインコなのだそうだ。

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